なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

『ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル-』DVD

プレミアムエディション


ロンドン・パンク・ムーヴメントに直結するパブ・ロック・シーンを先導したバンドである
Dr. FEELGOODのドキュメンタリー映画の快作、
『ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル-(原題:Oil City Confidential)』
のDVD。


106分の本編に関しては既にレコード・コレクターズ誌4月号でレヴューをしたから簡潔に紹介する。

ウィルコ・ジョンソン(g、vo)が音楽的なリーダーで在籍していた1977年までのDr. FEELGOODを、
彼とリー・ブリロー(vo、ハーモニカ、スライド・ギター)、ジョン・B・スパークス (b)、
ジョン・マーティン[通称ビッグ・フィガー](ds)といった当時のメンバーをはじめとして関係者たちが、
当時の映像や写真をはさみこみながら語っていく。
むろん他界したリーに関しては生前に収録したインタヴューからの抜粋で、
他の人に関してはほとんどが“録り下ろし”である。
あくまでも真の関係者の話が主体だが、
グレン・マトロック(SEX PISTOLS)、アンディ・ギル(GANG OF FOUR)、クレム・バーク(BLONDIE
リチャード・ヘル、アリソン・モイエ、ジョー・ストラマー(CLASH~もちろん生前収録のもの)らも、
コメントを寄せている。

監督はジュリアン・テンプル。
SEX PISTOLSの『グレイト・ロックンロール・スウィンドル』『ノー・フューチャー ア・セックス・ピストルズ・フィルム(邦題)』『勝手にやったぜ!』や、
『ロンドン・コーリング/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー(邦題)』も手がけた人である。
ジュリアンが奇才ぶりを発揮し、
他の映画の様々なシーンを“再現フィルム”っぽく随所に挿入するなど、
Dr. FEELGOODが内包したユーモアとスピード感を浮き彫りにした面白い仕上がりになっている。
全体に漂うイギリス臭さもたまらない。


“本編”以外の特典も盛りだくさんだ。
予告編はもちろんのこと、
ジュリアン・テンプル監督のコメンタリー(当然日本語字幕を表示させることも可能)が興味深い。
裏話や本音の連続で、
これまた英国人ならではのユーモアが随所でスパイスになっている。

“プレミアム・エディション”にはトータル139分の特典DVDもプラスされている。
ウィルコ・ジョンソンのシーンをはじめとする映画のアウト・テイク映像(約20分)、
リー・ブリローの未公開インタビュー・フル・バージョン(約48分)で、
特に本編でも極一部が使われた後者はかなりディープな話が展開されている。
さらに日本オリジナル特典として
ウィルコ・ジョンソン インタヴューin UK(約62分)
ジュリアン・テンプル インタヴューin UK(約9分)
も堪能できる。
ウィルコの方は映画で使われたインタヴューではなく今回の映画のことを中心に語っているが、
オン・ステージの“マシンガン・ギター”と同じくオフ・ステージでは“マシンガン・トーク”炸裂!
という表情豊かな独特のリズミカルな話術も堪能していただきたい。
封入された24ページのブックレットにも、
ウィルコ(2011年1月31日収録)とジュリアンのインタヴュー(by高野裕子)が掲載されており、
日本オリジナル特典のインタヴューと内容が多少ダブるとはいえ訳者が違うからニュアンスも微妙に異なる。


というわけでヴォリュームたっぷりのDVDで見応えありありなのである。


★『ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル- プレミアム・エディション』(ポニーキャニオン PCBP.52034)2DVD
本編106 分/ステレオ/シネマスコープ/字幕/リージョン②/NTSC
特典等は上記のとおり。

通常版
なお↑ジャケットで本編のみの1枚組の“通常盤”も同時発売されている。
★『ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル-』(ポニーキャニオン PCBP.52035)DVD
本編106 分/ステレオ/シネマスコープ/字幕/リージョン②/NTSC
特典音声:ジュリアン・テンプルのコメンタリー
封入特典:24Pブックレット

(C)Copyright 2009 Cadiz Music Ltd


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://hardasarock.blog54.fc2.com/tb.php/496-7adaafe4

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (9)
HEAVY ROCK (241)
JOB/WORK (291)
映画 (254)
PUNK ROCK/HARDCORE (0)
METAL (43)
METAL/HARDCORE (47)
PUNK/HARDCORE (413)
EXTREME METAL (129)
UNDERGROUND? (94)
ALTERNATIVE ROCK/NEW WAVE (121)
FEMALE SINGER (42)
POPULAR MUSIC (25)
ROCK (83)
本 (9)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

FC2Ad

Template by たけやん