なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

IRON AGE『The Sleeping Eye』

IRON AGE


テキサスの5人組IRON AGEのセカンド・アルバムである。


リフにMETALLICAの影響は感じるし、
二人のギタリストが交互にソロを入れたりもするが、
どちらも実にクール。
でもハードコア・バンド経験者が中心になっているだけにハードコア・サイドの音だ。

確かにメタリックである。
けどニュースクール・ハードコアやメタルコアというよりは、
メタリック・ハードコア・パンクと言いたいサウンドだ。
EL ZINE誌 VOL.0でも紹介されたフェスの“Chaos in Tejas 2009”にも出演したぐらいだから、
立ち居地もどちらかというとパンク寄りかもしれない。

速いパートはまさにCRO-MAGS直系だ。
CARNIVOREが頭をよぎるところもあり、
80年代半ばのニューヨークのメタル/ハードコアのクロスオーヴァー状況も思い出す音。

ミディアム~スロー・テンポのパートも多く、
ドゥーム・メタル/ストーナー・ロックのテイストもたっぷり。
昨年の7”シングルのB面でFLOWER TRAVELLIN’ BANDの「Satori Pt.1」を絶妙にカヴァーしていたが、
そういうタダモノじゃないセンスがダシとなって響きに効いている。
だから真正のサイケデリック・テイストが随所に溶け込み、
シンセサイザーによる濃厚なインスト・ナンバーも素晴らしい。

曲が長めで1曲目から6分を越えるのだが、
入り組んだ曲の構成力にはHIGH ON FIREっぽいところも。
細かいジャンル関係なく音そのものが野蛮なロックを世に放ち続け、
SLEEPやHIGH ON FIREも出したTEE PEEレコードからのリリースというのも納得だ。

ヴォーカルも確かにブルータルだが、
ニューヨーク・ハードコアの影響を受けた90年代以降のタフ・ガイ系とは一線を画す。
ヒリヒリしたシャウトには歌心を感じさせ、
DEATHの故チャック・シュルディナーやOBITUARYのジョン・ターディのハードコア・ヴァージョンみたいだ。

とにかくロックとしてクール!な一枚なのである。


●IRON AGE『The Sleeping Eye』(TEE PEE TPE-105)CD
薄手ながら二つ折りの紙ジャケット(実際は↑の画像と違って横長)の約44分8曲入り。
生々しくダイナミックな音の仕上がりも言うこと無しでオススメ。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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