なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BLONDIE『Panic Of Girls』

BLONDIE『Panic Of Girls』


70年代のニューヨーク・パンク・シーンの中から登場したBLONDIEの新作。
『The Curse Of BLONDIE』以来の約8年ぶりのリリースで
1年前には完成していたようだが、
これまた佳作である。

デボラ・ハリー(vo)、クリス・スタイン(g)、クレム・バーク(ds)というオリジナル・メンバーの他、
97年の復活時からメンバーのレイ・フォックス、
ここ数年でBLONDIEの一員になったマット・カッツ・ボーヘン(kbd他)とトミー・ケスラー(g)、
そして現在は脱退している模様のポール・カルボラーナ(g)がクレジットされている。
メンバー以外も曲作りに関わっており、
BEIRUTのメンバーのザック・コントン(トランペットも演奏)や
Antony and the JOHNSONのアルバムでもプレイしているバーブ・モリソンも
ソングライティングに参加している。

さすがにパンク・ロックはないが、
生き生き艶々した歌と音に持っていかれる。
エレクトロニクスの音の効いたアップテンポのパワフルな曲とレゲエ~ラテン・チューンに積極的で、
シャンソン風の落ち着いた曲も芳醇だし、
まったりスロー・ナンバーで締める。
復活以降の楽曲に『Parallel Lines』(78年)と『Autoamerican』(80年)のニュアンスを加えたような、
品のあるパワフルなポピュラー/ロック・ミュージックだ。

同い年のレミー(正確にはレミーが半年ほど年下)に匹敵するほど
デボラ・ハリーも元気だ。
2003年の来日時にインタヴューする機会があったのだが、
とてもかわいらしい女性で
その時にヴォイス・トレーニングをしていると言っていたから喉もパンチ十分。
たおやかだ。
びっくりするほど艶やかだ。
ますますフェミニン。

ハードであり続けることも大変かもしれないが、
ポップであり続けることの方が大変に思える。
寂びも錆びもしないポップ・センスも自分を研ぎ澄ましているがゆえのこと。
永遠のガールズ、素晴らしい。


★BLONDIE『Panic Of Girls』(FIVE SEVEN MUSIC nbl891)CD
約43分11曲入り。


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コメント

買ってきます。全て購入しているので久々に楽しみです♪♪

ITOさん、書き込みありがとうございます。
日本ではあまり話題になってませんが、良作です。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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