なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BIG BUSINESS『Quadruple Single』

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90年代の来日公演では4人編成時代のBORISとも対バンしたKARP出身のジャレッド・ウォーレン(vo、b)と、
MURDER CITY DEVILSでも活動しているコーディ・ウィリス(ds)が、
2000年代半ばにデュオ編成で始めた米国北西部シアトル出身の“ヘヴィ・ロック・バンド”の4曲入り。
二人は結成数年後からMELVINSのメンバーとしても活躍しており、
そのエンジニアとして知られるトシ・カサイ(g、kbd)が数年前から加わり、
CROMなどで活動してきているスコット・マーティン(g)が新たに一員となった4人編成での初作である。

ギターが2本になって確実にダイナミズが増している。
といってもメタルのようにギターがメインの音作りではなく、
ギターレス時代と同じくベース+ドラムが骨格のストレンジな“ハード・ロック”だ。
ヘヴィなリフ主体のロックと言えるが、
伝統的なヘヴィ・メタルのテクスチャーから自由で
旋回する手数の多いドラムがぐいぐい押していくヘヴィ・ロックである。

RELAPSE Records系の汗臭くムサ苦しいメタル・フィーリングではなくオルタナティヴ・ロック畑出身だが、
まるでMELVINSとHIGH ON FIREの間を縫うかのように渦を巻くサウンドだ。
競うように歌い合うMELVINSで鍛えたためかヴォーカルも堂々としていて自信アップ。
ウジウジと内に溜め込んでいたノイズ・ロック系のKARP時代からすると格段に突き抜けて雄大である。
伝統的なアメリカン・ロックの土臭い塩気もたまらない。

トータル18分弱でも濃厚な一枚。


★ビッグ・ビジネス『クアドループル・シングル』(デイメア・レコーディングス DYMC-144)CD
CDでのリリースは日本のみとのこと。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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