なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

大友良英『サウンドトラックス VOL.1』

FMC_045胡桃の部屋


90年代初頭にミュージック・マガジン誌のインディ・コーナーで扱っていた頃からすると
考えられないほど世界的に知れわたってきたなぁ…と、
個人的には思いをはせたりもする“音楽活動家”大友良英の“サントラ・シリーズ”。
ミニ・アルバムとはいえ“vol.0”が既にリリースされているから第二弾ということになるが、
これは向田邦子の原作で松下奈緒や井川遥らが出演した今夏のNHKの“ドラマ10”である、
『胡桃の部屋』のサウンドトラックのフル・アルバムだ。
今年の6月下旬にレコーディングされている。

作曲者の大友は曲によってギターを弾き、
松本治(トロンボーン)、
佐藤芳明(アコーディオン、クラヴィオーラ)
江藤直子(チェレスタ、オルガン、エレクトリック・ピアノ、ピアノ)、
高良久美子(マリンバ、ヴィブラフォン、パーカッション)、
大坪寛彦(コントラバス)、
千住宗臣(ドラムス)
といった大友周辺のミュージシャンもプレイ。
唯一の歌詞付の曲であるエンディディング・テーマの「町」(2ヴァージョン)などでは、
阿部芙蓉美が声を披露。
さらに深川バロン倶楽部の面々も参加している。

むろんノイズ風の作曲音楽ではなくドラマのシーンに沿ったと思しき親しみやすい曲ばかりで、
ガムラン風の曲が目立つ他はワルツやタンゴのテイストも含む様々な曲で構成されている。
情景が薄っすらと浮かんでくるようなおくゆかしいインスト・ナンバーが多く、
たとえば「ラブホテル」というタイトルの曲では
“あぁ、ラブホテル…”とさりげなく思わせたりもする。
といっても匂い立つ音ではなく、
全体的にはポスト・ロックの佇まいも感じる。

ぼくはドラマ『胡桃の部屋』を見ていないが、
“向田ドラマ”のムードに覆われているのも当然とはいえ興味深い。
いい意味でNHKっぽくて何気に大友の作風とフィットしているアルバムだ。


★大友良英『サウンドトラックス VOL.1』(F.M.N.サウンド・ファクトリー FMC-045)CD
63分21曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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