なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

DEAD LANGUAGE『Dead Language』

dead_language.jpg


IRON LUNGのメンバー中心でNO COMMENTの元メンバーも参加しているという、
米国のハードコア・パンク・プロジェクトのファースト。

INFEST、CROSSED OUT、NO COMMENT、MAN IS THE BASTARDの流れをくむ、
期待を裏切らぬパワー・ヴァイオレンス更新型だが、
やはり筋金入りは違う。
響きそのものが危険だし、
コシの強さと生々しさが格別だ。
甘えを感じないサウンド。
追いつめられている。

A面ではファスト・ナンバーを連発して高速で鈍器を振り回しているみたいだ。
B面はヘヴィ・アンビエント・サウンドをオープニングとエンディングにしつつ、
メインの修羅場はスロー・チューンで、
MAN IS THE BASTARDにギターが入って長く展開したかのようでもある。
ファスト・コアもスラッジ・コアもヘッタクレもない。
パンク・ロックっ気を削ぎ落としてひたすら重い。

ヘブライ語にもアラビア語にも見える文字が綴られている特殊加工のジャケットと、
その内側にもプリントされた(そこに印刷された歌詞を読むにはジャケットを解体しない限りは困難)、
パッケージもパラノイアな表現がくみとれて秀逸。
硝煙の匂いすら漂ってくる殺傷力の高い音質も極上だ。


★DEAD LANGUAGE『Dead Language』(IRON LUNG LUNGS-020)LP


スポンサーサイト

コメント

初めて書き込みさせて頂きます。
いつもブログを拝見し、勉強させて頂いて
おります。

Iron Lungは現行のバンドの中でも特に好きなバンド
だったんですが(行川さんの執筆で存在を知りました)、
このプロジェクトについては全く知らず…
しかもNo Commentの元メンバーも一緒に
やってるだなんて…
メンツだけで音楽が決まるわけなどないとはいえ、
ファストコア・フリークにとってはたまらんですね。

取り急ぎ、You Tubeに音源がUPされてたんで
聞いてみたら、音・テンション共に想像以上の
ブチ切れ具合ですぐさま脳ミソが沸点に達しました。
後半のヘヴィな展開も聞いてみたい!!

LPだけのリリースでしょうね?
頑張って探してみます。

興奮しすぎて書きそびれてしまいましたが、
今年の春先のIron Lungの来日公演は
行川さんは行かれたのですが?
どちらかの媒体で執筆されていましたらすいません。

私は事後に知り、非常に悔しい思いをしました。
たった二人の人間がいかにして、あそこまで
クリエイティビティー溢れる極限音楽を表現できるのか、
体感してみたかったものです…

こえんさん、書き込みありがとうございます。
ぼくもIRON LUNGはこの系統の2000年代以降のバンドの中で別格です。パワー・ヴァイオレンスに対して思い入れが強いためか、その流れと思われるバンドはなかなかピンとこないのですが、こういう音もスタイルだけでなく意識も大切かと。まあ本物ということですね。
NO COMMENTの誰が参加しているのか調べられないのですが(本文で書いたようにジャケットを解体しないとクレジットが読めない作りなので)、やっぱりうれしいニュースです。今だったらネット上のどこかで見られるのかもしれませんが、MAN IS THE BASTARDのステージにNO COMMENTのヴォーカル(最初見たときRED HOT CHILI PEPPERSののアンソニーかと思いました・・・)が参加したライヴのビデオを見たとき、ほんとに鳥肌が立ちました。
このレーベルはあまりCDを出さなくてこの作品も今のところLPだけのようですが、比較的リリースされたばかりなので日本でもまだ十分手に入ります。
IRON LUNGの来日公演はサボりました・・・。ブログに書きましたが、その東京公演のちょっと前にルー・ルイスを観て何となく行く気が失せたのと、IRON LUNGのライヴ当日の昼過ぎにそのルー・ルイスにインタヴューして話を訊いたら、ますます観に行く気がなくなったというのが正直なところです。あとその前に、IRON LUNGのライヴLPを聴いていて、その内容は1曲終わるごとに長いMCが入るライヴでした。日本公演は違ったのかもしれませんが、ぼくが基本的にMC嫌いのためか「これだとライヴはキツイな」と思ったのも大きいです。MC入れるとライヴ全体のスピード感が途切れますから。それをしなかったのがRAMONESだったわけです。

そうですか、MC長めなんですか…。
確かに、IRON LUNGみたいなバンドでそうだと
萎えますね。

ご回答、ありがとうございました。

こえんさん、書き込みありがとうございます。
ハードコア・パンクのMCに対する違和感は、GAUZEに代表されるMCを一切入れない日本のハードコア・パンク・バンドのライヴで育ってきているからかもしれません。
LOS CRUDOSの来日公演も、演奏自体は良かったのですが、曲ごとに入れた曲説明のMCで萎えました。ぼくは常に加速度を求めているのですね。

>>ぼくは常に加速度を求めているのですね。

単に外国語MCが何言ってるのか分からないだけではないかと

撃墜王の孤独さん、書き込みありがとうございます。
たとえばGAUZEのライヴで曲終わるたびにMCが入ったら加速度が止まると、見たことがある人の大半は思うのではないかと。不失者だってそうです。何語とか関係なくバンドによってはMCでライヴ全体の加速度を失うのです。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://hardasarock.blog54.fc2.com/tb.php/573-01c55a9f

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (9)
HEAVY ROCK (241)
JOB/WORK (294)
映画 (262)
PUNK ROCK/HARDCORE (0)
METAL (43)
METAL/HARDCORE (48)
PUNK/HARDCORE (420)
EXTREME METAL (129)
UNDERGROUND? (99)
ALTERNATIVE ROCK/NEW WAVE (124)
FEMALE SINGER (43)
POPULAR MUSIC (27)
ROCK (83)
本 (9)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

FC2Ad

Template by たけやん