なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

ALARIC『Alaric』

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サンフランシスコ近郊のベイ・エリア周辺が拠点と思しき
2008年結成の“ダーク・パンク・バンド”のファースト・アルバム。
元PHANTOM LIMBSのスコット・Bが録音とミックスを手がけている。

“新人”とはいえパンク/ハードコア・シーンでキャリアを積んだメンバーが顔を並べるバンドだ。
DEAD AND GONEのヴォーカルだったシェーン。
NOOTHGRUSHでギターを弾いていたラス。
UK SUBSが2006年に唯一の日本ツアーを行なったときのドラマーで、
ENEMIESやCROSS STITCHED EYESといったバンドで演奏してきているジェイソン。
そしてベースはリックである。

前述のバンドの中だとDEAD AND GONEやCROSS STITCHED EYESの色も漂っているとはいえ、
ハードコア・パンク・スタイルの速い曲はあまりなく、
スロー~ミディアム・テンポでヘヴィに押していく。
英国のダークなポスト・パンク勢に触発されていると思われるが、
ここ5年ぐらいの間に北米で次々と出てきた初期JOY DIVISIONの影響下のバンドとは一線を画す。
“KILLING JOKE meets CURE(『Pornography』まで)”のエキスも流れてそうだ。

だが歌詞も含めて考えれば、
MOB(英国)やRUDIMENTARY PENI、AMEBIX、UK DECAY、SOUTHERN DEATH CULTも思い出す、
アナーコ・パンクと“デス・ロック”の危うい綱渡りのようなサウンドなのである。
ヴォーカルをはじめとして“たそがれ感”に覆われているが、
アメリカのバンドならではの強靭な音で“歯ごたえ”十分だ。

全体的に曲は長めで6分越えの曲もあるが、
各パートの音のアクが強くて引きずり込まれる。
じっくりと向き合いたいし、
じっくりと向き合える深み十分の一枚。


★ALARIC『Alaric』(20 BUCK SPIN spin041)CD
内側に歌詞が載った3面デジパック仕様の約45分8曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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