なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

HAGAR THE WOMB『A Brighter Shade』

HAGAR.jpg


80年代前半にアナーコ・パンクとポスト・パンクの接点になっていた
女性ヴォーカルを擁した英国のHAGAR THE WOMBのアンソロジー。
重要なバンドであるにもかかわらず中古盤市場でもほとんど見ないバンドだから、
目下LPのみでの発売とはいえたくさんの方々に聴かれる機会ができて喜ばしいリイシューだ。

CONFLCTのレーベルのMORTARHATEから84年にリリースした12”EP『The Word Of The Womb』と、
同レーベルのオムニバスLP『Who? What? Why? When? Where?』に提供した82年録音の1曲がA面に、
85年リリースの12”EP『Funnery In A Nunnery』がB面に収録されている。

ズバリ“CONFLICT meets RAINCOATS”。
A面はパンク・ロック色が強く、
FLUX OF PINK INDIANSの影響を感じさせる曲もある一方、
女性と男性の混成バンドならではの危ういバランス感覚がたまらない。
B面も妙なアートに堕ちることなく、
80年前後のROUGH TRADEレーベルのようなポップ感と、
Siouxsie & the BANSHEESの変化を肯定的に受け止めたような曲も披露する。

Tシャツを着ているメンバーもいるUK DECAYやSOUTHERN DEATH CULTなどの
アナーコ系の“デス・ロック”のニュアンスのリズムも目立つ。
ほぼユニゾンで歌う突き放したようなツイン女性ヴォーカルがクールな佇まいで、
ギタリストの一人も女性でベーシストが黒人男性という編成のユニークだ。

シーンと時代のはざまで当時は微妙なポジションに置かれていたことが想像できるが、
埋もれさせたくないバンドだ。


★HAGAR THE WOMB『A Brighter Shade』(MISSISSIPPI MR 095)LP
ライナーとメンバー写真で彩ったインナー・シート付。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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