なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

BLACK TUSK『Set The Dial』

BLACK TUSK『Set The Dial』


米国ジョージア州出身の自称“スワンプ・メタル・トリオ”。
今秋に予定されていた日本ツアーは流れてしまったが、
今年出した2タイトルのリイシュー盤に続いて約1年ぶりに出した4作目である。

プロデュースと録音は、
MUDHONEYの作品を多数録音してNIRVANAのファーストもやり、
ZEKEの諸作やHIGH ON FIREの『Death Is This Communion』も手がけたジャック・エンディノ。
エンディノが得意とするUSハードコア以降のロックンロール・フィーリングを燃料にした
金属の焦げた匂いも香る汁っ気たっぷりのヘヴィ・ロック全開である。
MOTORHEADEYEHATEGODがアメリカ南部のメタルなベッドでナマ交尾したかのごとき、
塩っ気の効いたシンプルな“スラッジ・ロックンロール”が実に豪胆だ。
メンバー全員がヴォーカルをとり、
高域シャウトと中低域シャウトの掛け合いもネガティヴ景気十分でたのもしい。

2曲がインスト・ナンバーということで演奏でも物言いたいバンドである。
3人が歌う歌詞でも
ロックンロールのお里が
“love & peaceな我が家”ではなく、
“homelessな蛮族の巣窟”であることをあらためて示す。
“six, six, six, sick”という2曲目「Bring The Darkness」の歌い出しの語呂は
SLIPKNOTの曲の「Heretic Anthem」と「(SIC)」も思い出すが、
“666 ビョーキ”ってわけである。

今回も同郷BARONESSのジョン・ベイズリーによる“ぬかるみテイスト”のジャケット画がハマっている。
アメリカ合衆国のホコリっぽさがグルーヴの中が湧いてきて、
イイ感じの垢抜けなさが実にクールなアルバムだ。
潔癖症はあっちいけ、ってな一枚。


★ブラツク・タスク『セット・ザ・ダイアル』(リラプス・ジャパン YSCY-1229)CD
3面デジパック仕様の約34分10曲入り。
日本仕様版は歌詞の和訳付。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://hardasarock.blog54.fc2.com/tb.php/637-270a63cb

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (9)
HEAVY ROCK (241)
JOB/WORK (291)
映画 (254)
PUNK ROCK/HARDCORE (0)
METAL (43)
METAL/HARDCORE (48)
PUNK/HARDCORE (413)
EXTREME METAL (129)
UNDERGROUND? (95)
ALTERNATIVE ROCK/NEW WAVE (121)
FEMALE SINGER (42)
POPULAR MUSIC (25)
ROCK (83)
本 (9)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

FC2Ad

Template by たけやん