なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

Chris Connelly『Artificial Madness』

CHRISCONNELY.jpg


90年前後の全盛期のMINISTRYに参加していたクリス・コネリー(vo、g)のアルバム。
これまた埋もれさせたくない好盤である。

ぼくも逐一フォローしているわけではないが、
かなりの枚数のソロ作をリリースしているミュージシャンである。
今回は
スティーヴ・シェリー(SONIC YOUTH)とのバンドのHIGH CONFESSIONSでも彼と一緒にやっていて、
本作でもキーボードを弾いたサンフォード・パーカー(BURIED AT SEA、MINSK、NACHTMYSTIUM他)が、
プロデュースと録音とミックスを手がけている。

取っ付きやすいにもかかわらずユニークなアルバムだ。
初期MODERN ENGLISHが一番近いが、
デイヴィッド・ボウイがニューウェイヴに接近した頃のアルバム『Lodger』『Scary Monsters』、
イギー・ポップのソロ・デュー作『Idiot』、
初期CHRISTIAN DEATH、
後期BAUHAUS
あたりを思い出す。
といってもダークダークしているわけではなく非常にパワフルで疾走するパートが多い

サイキックでヘヴィなポスト・パンク・サウンドだ。
ヴォーカルがニューウェイヴ風のムーディーな“優男歌唱”だが、
タイトかつグルーヴィな音はアメリカ産ならではだし、
強靭でありながらポップと言えるほどハジけている。
WOLVES IN THE THRONE ROOMのライヴ・メンバーだったこともある
ウィル・リンドセイ(b~INDIAN)をはじめとする、
演奏陣もリズム・センスが抜群でよろしい。
ミュージシャンシップの大切さを再認識させられる。

楽曲もクオリティが高くてカッコイイ。
たしかにポスト・パンクといえばポスト・パンクかもしれないが、
ここ数年北米の地下パンク・シーンに多いJOY DIVISIONをなぞったようなバンドとは違う。
70年代末から80年代初頭に活動していた英国スコットランドのエジンバラのバンドである
VISITORSの「Compatibility」をカヴァーしているところにも、
クリス・コネリーのマニアックかつディープなポスト・パンク・スピリットがうかがえるのであった。

ハッタリ無しの佳作。
いつのまにかヘヴィ・ローテーションになっている。


★クリス・コネリー『アーティフィシャル・マッドネス』(リラプス・ジャパン YSCY-1230)CD
デジパック仕様。
日本盤は1曲追加の12曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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