なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

POISON IDEA『Darby Crash Rides Again』

Poison-Idea-Darby-Crash-Rides-Again-The-Early-Years.jpg


米国北西部オレゴン州ポートランドのハードコア・パンク・シーンの“顔役”
POISON IDEAの初期音源集の日本仕様版。
ライナーを書かせてもらいました。

例によって仁義的にライナーの内容とあまりダブらないよう簡潔に紹介すると、
ファースト・アルバム前の81~84年録音のデモやラジオ放送用のライヴなどの29トラックで構成。
これまで様々な形でたくさんの音源を発表してきたバンドだけに既発表ものも多いが、
小出しにされていたものの完全版と言える。
ジャケット~アートワークでは比べ物にならないとはいえトータル約50分だから音質に関しては、
米国でリリースされた同内容のLPでは物理的に限界があって音が多少“遠め”に聞こえるが、
ジャック・コントロール(WORLD BURNS TO DEATH)によるリマスタリングもハマって
CDの音はゴツゴツしていて非常に狂暴。
鳴っているすべてが危険なまま響いてくる。

POISON IDEAの影響は深く浸透し続けている。
NAPALM DEATHBRUTAL TRUTHのメンバーによるVENOMOUS CONCEPTも、
POISON IDEAの初期にインスパイアされて始めたバンドだ。
実のところこのCDの頃のサウンドは、
DISCHARGE meets MINOR THREAT”。
特に『Realities Of War』『Fight Back』『Decontrol』という最初の3枚の7”EP時代、
つまり80年のDISCHARGEの色が意外なほど強い。
シンプルにもかかわらず
メタリック&ドラマチックになった後期と同じくディープなのも恐ろしいのである。

ニヒリスティックで“I don’t care”アティテュード全開のこういう殺伐ハードコア・パンクが、
今の気分にふさわしい。


★ポイズン・アイデア『ダービー・クラッシュ・ライズ・アゲイン-ジ・アーリー・イヤーズ-』(ESTARD PISL-1)CD
本作はリイシュー・シリーズの第一弾で、
第二弾は5~6月頃にリリース予定とのことだ。


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コメント

作品はほとんどチェックして購入していますが、今後一体何種類出るのかが怖いです...。


せめて低価格にしてほしいです(;_;)


でもジャックの関わりですと、二つ返事で購入ですね(笑)
(ライナーの方が興味あります!!)

RISE AGAINではなくRIDES AGAINではないでしょうか

書き込みありがとうございます。
誤りの指摘はエネルギーが必要なので、タイトルの御指摘、心から感謝します。手直ししました。
>ITOさん
今後のリリースは不明ですが、ジャック多方面でマスタリングに活躍していますね。

ギズム

GISMの名曲、Endless Blockades For The Pussyfooter がyoutubeにアップされていてびっくり。
音は聞いたことないのだけれど、↑の演奏を聴く限り
では、

メタリック&ドラマチックになった後期と同じくディープなのも恐ろしいのである。

といったスタイルであるのもなんとなく納得。
しかし同様に日本独自のハードコアサウンドが
海外に影響を与えていることも同時に再認識しました。

追記

POISON IDEAが演奏するGISMの名曲、Endless Blockades For The Pussyfooter がyoutubeにアップされていてびっくり。

ってことでした。主語がぬけてました。

はいほらりんさん、書き込みありがとうございます。
その曲は『We Must Burn』というアルバムでカヴァーしていますね。あと「Death Agonies And Screams」もBABES IN TOYLANDとのスプリット7"やライヴCD『Pig's Last Stand』でカヴァーしています。日本勢の中でもG.IS.Mは特に独特だったから影響は大きいみたいです。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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