なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

AUTARKEIA『Autarkeia』

AUTARKEIA.jpg


女性ヴォーカルを擁する米国フロリダの“パンク/ハードコア激情系”バンドのファースト・アルバム。

アルペジオを多用してゆっくりと展開するメロディアスなサウンドで、
音源入手困難ゆえに伝説的な存在となってしまっている90年代のフランスのANOMIEの流れも感じる。
メタルを抜いた90年代のNEUROSISがFUGAZIに接近してパンク・ロックを試みたかのごとき、
“泣き虫エモ”とは一線を画すパワフルなサウンドだ。

ヴォーカルも、
ニュースクール・ハードコア寄りのスクリームにトラッドの歌唱を絡めたような生々しさ。
わざとらしさゼロの生身の発声だから魂を揺さぶる。
歌詞はいわゆるリベラル派の主張だが、
クリスマスや誕生日と資本主義や枯葉剤といった具合に、
一枚のアルバムの中でプライヴェイトな話と政治的/社会的な話を同次元にして世に放つ。

既成のLPジャケットを裏返し、
裏面の白地の部分を活用してシルクスクリーンで作り直した“リサイクル・ジャケット”仕様。
ちなみにぼくが買ったものは
ビリー・ジョーがGREEN DAYとは別にやっているPINHEAD GUNPOWDERの『Jump Salty』が、
元のジャケットだった。
バンドのコンセプトが伝わってくる丁寧な作りのインナー・シートが封入されている。

バーコード無しの“商品”だからどのショップでも売っているわけではないが、
ジャケットの色違いのCDもリリースされているようだから、
ピン!と来た方は迷わずチャレンジしてみていただきたいオススメ盤。
収録曲が8曲でも聴き応え十分なのだ。


★AUTARKEIA『Autarkeia』(IFB #44)LP


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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