PRIMITIVES『Echoes And Rhymes』 2012.05.08

昨年の7”EP『Never Kill A Secret ep』で復活した、
女性ヴォーカルを擁する英国の“ガールズ・ポップ・ロックンロール・バンド”の新録CD。
ニュー・オリジナル・アルバムではなく、
60年代の女性ヴォーカルもののカヴァー集ではある。
ベタすぎる企画盤ゆえにバンドの潜在能力が試されるわけだが、
こういうことをやらせたら右に出るバンドはいない。
昔からのPRIMITIVESファンは迷わず買い!だし、
ガールズ・ヴォーカルもの好きもイケるだろう。
ガールズもののカヴァーといっても誰もが知っているような曲はあまりないと思う。
少なくてもぼくはポール・コート(g、vo)が一曲ごとに書いた解説を参考にするしかない始末で、
PRIMITIVESがその系統を掘り下げて聴いていることが表れていると言えよう。
ジャッキー・デシャノンの「Till You Say You'll Be Mine」や
SHOCKING BLUEの「Time Slips Away」はともかく、
ほとんどの曲がかなりマニアックだ。
たとえば多少知られている人の曲でも、
キューブリックが監督した映画『ロリータ』のサントラからのシングル・カット・ナンバーのB面曲で、
その映画に主演した米国の女優スー・リオンが歌った「Turn Off The Moon」。
VELVET UNDERGROUNDのファースト・アルバムに参加する前の
65年のニコのソロ・デビュー・シングル「I'm Not Sayin'」といった具合である。
埋もれた名曲を取り上げているようだから、
単なるガール・ポップもので終わらず曲によってはサイケデリックでもあり、
ディープな世界が堪能できる。
といってもいわゆるギター・ポップやネオアコにも接触するアレンジで親しみやすく、
ベースとドラムがしっかりした音を出すポップなロックンロールだ。
一曲一曲に宿る“ドラマ”をトレイシー・トレイシー(vo)がしっかりと演じ、
まっすぐ歌い切っているところも素晴らしい。
なぜPRIMITIVESがこのバンド名を選んだのかがわかる。
有名な曲だろうが知られてない曲だろうが、
本物は決して古びない。
★PRIMITIVES『Echoes And Rhymes』(ELEPHANT ER-1163)CD
約36分14曲入りの四面デジパック仕様。
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昨年の7”EP『Never Kill A Secret ep』で復活した、女性ヴォーカルを擁する英国の“ガールズ・ポップ・ロックンロール・バンド”の新録CD。ニュー・オリジナル・アルバムではなく、60年代の女性ヴォーカルもののカヴァー集ではある。ベタすぎる企画盤ゆえにバンドの潜在?...
まとめwoネタ速neo | 2012.05.09
