なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

VELVET UNDERGROUND『Live In Dallas, TX: 28 October 1969』

VELVET UNDERGROUND


権利関係的には“灰色盤”かもしれないが、
13トラック入りのライヴLP。

AB面共にトータル・タイムが29分前後でLPの収録時間の限界ギリギリに近い。
物理的に収録時間が長いほど音質は厳しくなるレコードというメディアの宿命で
ダイナミック・レンジは低めだが、
VELVET UNDERGROUNDの音源を色々聴いている人ならば問題ない音質だろう。

サード・アルバム『The Velvet Underground』をリリースしてから半年経た頃のパフォーマンスで、
ツアーを重ねている最中のライヴだ。
ディスクユニオンのサイトでは、
アルバム・タイトルの日にライヴはやってなくて実際は10月19日の公演ではないかと推測している。
だとしたら
同年の10月と11月のライヴを収めた『1969: The Velvet Underground Live』と近い時期だが、
そのアルバムにも半数近く収めた10月19日の公演と同じ
テキサス州ダラスのエンド・オブ・コール・アヴェニューでの録音と本作にはクレジットされている。

ドローンの音が脱退したジョン・ケイルのヴィオラからダグ・ユールのキーボードになった頃
(このレコードのクレジットではダグの担当パートはベースだけになっているが、
オルガンも弾いていると思われる)。
ルー・リード(vo、g)が完全に主導権を握った“ドローン・ロックンロール”も堪能でき、
特に「What Goes On」が覚醒必至のサイケデリック・テイクだ。
ラストの「Heroin」ではモーリーン・タッカー(ds)の原子ビートも炸裂する。
ファースト・アルバムではニコが歌っていた「I'll Be Your Mirror」「Femme Fatale」は、
スターリング・モリソンがリード・ヴォーカルだろうか。

『1969: The Velvet Underground Live』と大半の曲がダブっているが、
曲の表情が日によって変わるバンドだから同じようにはやっていない。
オリジナル・アルバム未収録曲の
ブルージーな「It's Just Too Much」「One Of These Days」(編集盤『VU』に収録)も披露しているし、
いつまでも出回っているレコードとは思えないからファンは迷わず買いだ。


★VELVET UNDERGROUND『Live In Dallas, TX: 28 October 1969』(B13 B 158)LP
いわゆるジャケット無しだが、透明ビニールのインナー・シート封入。
実際のレコード盤は↑の画像よりも赤みがかっていて濃い紫色だ。


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コメント

某ショップで異常な値段で断念してましたが、このレビューを見て普通に売ってる店が普通にありました。明日買いに行こうと思ってます。
「1969LIVE」の「WHAT GOES ON」は言葉に出来ない名演奏なんで、これも実に楽しみになりました。

かくさん、書き込みありがとうございます。
収録時期が極めて近いのでニュアンスに大差ないかもしれませんが、後記の代表曲「WHAT GOES ON」はこちらでも絶好調です。

ついに入手しました。VELVETに似合わないジャケがすでにグレーなリリース感を出してますね。全く悪いジャケじゃない所にこれを出した人の愛情も感じます。音質は全く問題ないですね。むしろ良い方だと思います。WHAT GOES ONは1969LIVEと全くの別物でこれも名テイクですね。ホント聴いててワクワクな1枚で家宝入りです。

かくさん、書き込みありがとうございます。
灰色だろうが気合の入った体裁だと思います。やはり名テイクですよね。毎回同じようにやるアーティストを否定はしませんが、その瞬間瞬間に曲をリメイクするバンドに惹かれるとあらためて思いました。

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権利関係的には“灰色盤”かもしれないが、13トラック入りのライヴLP。AB面共にトータル・タイムが29分前後でLPの収録時間の限界ギリギリに近い。物理的に収録時間が長いほど音質は厳しくなるレコードというメディアの宿命でダイナミック・レンジは低めだが、VELVET UNDER...

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プロフィール

行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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