なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

泉邦宏『ソロ・ライヴ!』

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渋さ知らズで昔からサックスを吹いてきたことで知られる奇才が、
今年行なった数回分の独演ライヴの中から抜粋した約70分12曲入りCD。

シンガーソングライターとしても活躍されている音楽家だが、
本作はほぼすべてインスト・ナンバー。
アルト・サックス、ソプラノ・サックス、ドラム、シンバル、ゴング、ベル、ジャンベ、コンガ、ダルブカ、
ティン・ホウィッスル、ギター、カリンバなどを一人でやっている。
管楽器と打楽器を同時に演奏する曲が多く、
“全身音楽家”としてのライヴ・パフォーマンス全開である。
ジャズ主導ながらチンドンもリンガラみたいな民俗音楽もダシとオカズになっていて、
「笛太鼓」という曲ではタイトルどおりのインプロヴィゼイション風の演奏が展開される。

ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』に使われた「My Favorite Things」、
チャーリー・パーカーの「Billy’s House」、
モンゴ・サンタマリアの「Afro Blue」、
ジャズ・スタンダードの「Georgia On My Mind(邦題:我が心のジョージア)」、
ヴィクトル・ハラの「El Derecho De Vivir En Paz(邦題:平和に生きる権利)」、
韓国のトラッドの「Puripa」をカヴァー。
このへんの曲は艶やかなサックスが目立つシンプルでストレートな演奏がほとんどだ。

ひょうきんでオチャメな演奏もあるが、
竹田賢一のA-MUSIKがLPで取り上げたポリティカルなニュアンスの2曲をカヴァーしたのも興味深い。
とはいえ最後を、
本作中唯一のヴォーカル・ナンバーでタイトルずばりの歌ものの曲「雨の日も風の日も」で
まったりと締めるのが泉らしい。

歌心たんまりの大衆音楽の佳作である。


★泉邦宏『ソロ・ライヴ!』(キタカラ K-18)CD
セルフ・ライナー付。


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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

職務経歴書の書き方さん、書き込みありがとうございます。
日本のインディものは原則としてミュージック・マガジンの連載ページで書いていますが、その雑誌内で他の方が既にレヴュー等をした作品はなるべくこちらで紹介するようにしています。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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