なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

MOTORHEAD『The World Is Is Ours – Vol 2 Anyplace Crazy As Anywhere Else』

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昨年8月の“ヴァッケン・オープン・エア”フェスティヴァルでのライヴがメインのMOTORHEADのDVD。
フェスといっても本編だけで17曲やっており、
他に近い時期の2回分のライヴから抜粋した11曲+αでトータル140分、
日本製のDVDプレイヤーで見ることができる。


“ヴァッケン・オープン・エア”フェスティヴァルでのライヴは夜の野外ステージ。
ライティングの関係で顔が黒くつぶれているところもあるが、
実際にこういうふうにステージが見えていたのだろうからリアルだし大きな問題でもない。
観客も適度に映し出される。

定番ナンバーはもちろんのこと、
目下の最新作『The World Is Is Yours』の曲も当然披露。
2004年の『Inferno』収録の「In The Name Of Tragedy」、
2006年の『Kiss Of Death』収録の「One Night Stand」、
2008年の『Mortorizer』収録の「Rock Out」「The Thousand Names Of God」といった、
新しめだからこそ抜け落ちがちな曲もしっかり挿入している。
91年の『1916』収録の「Going To Brazil」はともかく、
87年の12”シングル「Eat The Rich」のB面曲「Just 'Cos You Got the Power」も非常に渋い。
かなりのファン以外にはお馴染みではない曲を一般の音楽ファンが集うフェスでやってしまうところにも
最低限のサービスをしつつ観客に媚びないMOTORHEADの“ロックロール道”を見る。

といっても以上の曲は、
2011年4月のライヴ中心で昨年リリースしたDVDの
『The World Is Ours - Vol 1 - Everywhere Further Than Everyplace Else』にも入っている。
というか本作の「Bomber」の代わりにそのDVDでは「I Got Mine」をやっているが、
ライヴの時期が近いからか本編映像のセットリストはそれらの一曲が違うだけだ。
ステージングも大きく異なるわけでもない。
けどそれがロックンロールってもんである。

ヴィデオ・テープ時代から他のハンドよりも映像作品が多くリリースされていたが、
DVDができてからMOTORHEADはさらにマメにライヴ映像作品を発表するようになった。
最近は同じライヴでCDやLPも同時リリースしているようだが、
ドキュメンタリーのように記録として次々に出すのはいいこと。
いつも同じ、だがいつも違う。
そこを味わいたい。

ワンマン・ライヴではなくフェスにもかかわらず。
『No Sleep 'til Hammersmith』のジャケットでお馴染みの“爆撃機”も終盤には“飛来”。
ミッキー・ディーのドラム・ソロ・コーナーは恒例だが、
フィル・キャンベルのギター・ソロ・コーナーも興味深い。


ボーナス映像のライヴは全曲本編とダブるが、
当然同じようには映ってないし細かい見どころがある。

一つは昨年7月10日の英国のフェスでのライヴ6曲で、
こちらも野外ステージだが、
こちらは昼間だからすべてクリアーに映っている。
太陽光線の防御も兼ねての着用か終始グラサン姿でステージに立つレミーも拝める。
抜粋だから1曲ごとに切れる編集だが、
「Killed By Death」で網タイツの女性ダンサーがステージ脇で火を使って踊るのも楽しい。

もう一つはブラジルのフェス“ロック・イン・リオ”でのライヴ5曲。
こちらも野外で抜粋ものだが、
クリアーな映像で顔もだいたいしっかり映っている。

さらなる特典映像はヴァッケンの舞台裏ドキュメンタリーが約11分で、
英語とドイツ語とフランス語の字幕が出せる。
ライヴ中ではなく会場中で目立つ観客や売店の売り子に話を聞いたりし、
むろんMOTORHEADのメンバーも個別で3人が登場。
ルドルフ・シェンカー(SCORPIONS)がMOTORHEADを語るシーンも面白い。


「Iron Fist」をはじめとしてややテンポを落とした演奏の曲もあるが、
それも円熟ってもの。
だがまだまだ爛熟じゃない。
胆力十分
やっぱり元気づけられる。


★MOTORHEAD『The World Is Is Ours – Vol 2 Anyplace Crazy As Anywhere Else』(UDR UDR 0128 DVD)DVD
フェス関係の写真中心で構成した厚手の紙の24ページのブックレット封入。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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