Mark Stewart『Exorcism Of Envy』
2012-12-28

The POP GROUPのシンガーのマーク・スチュワートが今春出した最新ソロ作『The Politics Of Envy』の
“savage dub rework”アルバム。
マークと共にプロデューサーのYouth(KILLING JOKE)がミックスし、
『The Politics Of Envy』の曲のダブ濃度を高めて曲名と曲順を変えて再構築したような作品である。
というわけでこちらもキース・レヴィン(元CLASH~PiL)、PRIMAL SCREAM、
ダグラス・ハート(元JESUS AND MARY CHAIN)、リー・ペリー、ジーナ・バーチ(RAINCOATS)、
ケネス・アンガー、リチャード・ヘル、テッサ・ポリット(元SLITS)、ペニー・リンボー(元CRASS)も参加の音源だ。
『The Politics Of Envy』のレコーディング・セッションの曲は
別ミックスを12”でリリースするなど“手を変え品を変え”の音源発表になっているが、
限定LP用のボーナス・トラックを入手しやすい他の形でまた出すなどもっとやるべきことはあるだろうに。
けど、これは他人が作り変えたリミックスものとは別物。
『The Politics Of Envy』は“マーク・スチュワート流の歌もの”の趣もあったが、
こちらはインスト・パートが
Mark Stewart + MAFFIA名義のものも含めて80年代の作品のようなダブ・サウンドなのだ。
というわけで解体されて原曲とは違っているわけだが、
破壊的というよりマイルドな変容が楽しい。
新しい“既視感ネタ”の盛り込みも楽しい一枚。
★Mark Stewart『Exorcism Of Envy』(FUTURE NOISE MUSIC FNMCD004)CD
薄手の紙一枚のジャケットとクレジットがビッシリ書かれたインナー・シート封入の約43分11曲入り。
表も裏も黒いCD盤である。
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