なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

INSERVIBLES『Una Vida De Tristeza』

INSERVIBLES.jpg


2011年のベスト・アルバムの一枚に挙げたファースト・アルバム『Inservibles』以来のリリースになる、
メキシコのハードコア・パンク・バンドの5曲入り。

今回も間違いありません。
『Short Sharp Shock』までのCHAOS UKが今もどのレコードを聴いてもフレッシュなのと同じで、
INSERVIBLESもどのレコードを聴いて全部違っていてフレッシュ(fresh&flesh)なバンドだ。
彼らもますます混迷、いや混沌の度合いを増していて素ン晴らしい。

歌詞がプリントされたインナーシートの裏面に載っている文字をいくつか拾って書くと、
クラストとドゥームとドローンが混ざったどぶろくで悪酔いしてふらふらしながら
死に物狂いで駆けまわっているみたいな恐るべきサウンドである。
偶然できたものじゃないだろう。
激昂と慟哭の葛藤のスクリームも憎悪と諦観の軋轢の音もコピー不可能。
念で音声が揺れて割れて膨張して肉片が飛び散っているみたいで何がどうなっているのかわからない。
だがちゃんと曲として成立している。

歌詞はスペイン語だと思われるから調べないとわからないが、
その意味がわからなくても毛穴で聴けばぜんぶわかる。
味のある紙にプリントされた版画のようなタッチのジャケット画がピッタリ。
血も汗も涙も枯れて体臭が充満した挽歌みたいだ。
やはりタダモノじゃない。
たいへんな危険物である。

こういうのを全身で浴びたら人工的な“ノイズコア”なんか聴く気にならない。
グレイト。


★INSERVIBLES『Una Vida De Tristeza』(LA VIDA ES UN MUS/SHOGUN/SPHC MUS65/SHOTGUN57//SPHC-29)7”EP


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コメント

最近、1stシングルとか、コンピとか聴いてたとこです。この人達、曲がいいですよね。1stの1曲目は何回も針を落としてしまいます。新譜まだ買えてないんで何とか手に入れたいです。

これは凄いですね。
ノイズがスピードに乗っていて鋭過ぎます。こんな音はハードコアでしか聞けませんね。素晴らしい。

書き込みありがとうございます。
>かくさん
そうなんです。曲が面白いです。当たり前のハードコア・パンクとちょっと違っているようでハードコアとして成立している。センスがいいというかミュージシャンシップも高いと思います。
>booさん
グラインド・コアとかとは違いますが加速度が圧倒的で、いわゆるノイズコアとも違うハードコアならではのノイズですね。

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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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