なめブログ

パンク/ハードコア/ロックをはじめとする音楽のほか映画などにも触れてゆくナメの実験室

AT THE DRIVE-IN『Acrobatic Tenement』

DYMC-190.jpg


後にMARS VOLTAを結成するオマー・ロドリゲス・ロペスとセドリック・ビクスラー(vo)を擁した、
米国のポスト・ハードコア系バンドが96年にリリースしたファースト・アルバム。
1年ほどの再編ライヴ活動で話題になった直後のリイシューになる。

AT THE DRIVE-INの原点がパンク・ロックということを知らしめる作品だ。
83~88年のDISCHORD Recordsのバンド、
つまりRITES OF SPRINGと初期FUGAZIの間をパンク・ロックで進むようなサウンドなのである。
もともと高い声域で歌うシンガーとはいえ、
当時のセドリックの歌い方がDISCHORDのバンド直系なのも面白い。
SONIC YOUTHのような叙情性もたたえ、
エモ・ロックっぽいたそがれたメロディのゆったりした曲も聞こえてくる。

以降の作品と大きく違うのはリズム隊が違うからだが、
そもそもオマーがギターではなくベースを弾いている。
あのギターが聞こえてこないから音のパーツがかなり違う。
もう一人のギタリストのジム・ワードの色が強いわけだが、
影響を受けたものから何か別の新しいものを創り出そうとしている熱気がまぶしい。

数年後にロック・シーンを掻きまわす新たなオルタナティヴ・ロックの産声。
尻が青くて初々しい一枚だ。


★アット・ザ・ドライヴイン『アクロバティック・テナント』(デイメア・レコーディングス DYMC-190)
日本盤のみ厚手の紙ジャケット仕様で、
歌詞(別紙の和訳付)が印刷された紙レコード袋が封入されている。
約33分11曲入り。


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行川和彦

Author:行川和彦
                                             Hard as a Rockを座右の銘とする、
音楽文士&パンクの弁護人。

『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド 1975-2003』(2004年~監修本)
『パンク・ロック/ハードコア史』(2007年)
『パンク・ロック/ハードコアの名盤100』(2010年)
を発表<いずれもリットーミュージック刊>。

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、CDジャーナル、プレイヤー、ギター・マガジン、ベース・マガジン、クロスビート、EL ZINEなどで執筆中。
                                

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